猫の胆管炎は単独で発症するよりも、膵炎や炎症性腸疾患と併発する「三重炎」の形態が多く見られます。正確な診断と早期治療が重要な理由、そして飼い主さんが必ず知っておくべきサインをまとめました。


このような場合は、すぐに緊急の診察が必要です。
黄疸、24時間以上続く完全な食欲不振、繰り返す嘔吐に伴う重度の無気力が見られた場合は、その日中に動物病院を受診してください。猫は脂肪肝(肝性脂質症)が急速に進行するため、食欲不振が3日以上続くと、他の疾患がなくても肝臓に危険が及ぶ可能性があります。
| 項目 | 好中球性胆管炎 | リンパ球性胆管炎 | 慢性胆管炎 |
|---|---|---|---|
| 主な発症年齢 | 急性型は幼齢・若齢の猫、慢性型は全年齢 | 中・高齢と推定(根拠上、明示に限界あり) | 全年齢(寄生虫への曝露による) |
| 進行の速さ | 急性・速い | 緩やかで慢性 | 再発性 |
| 主な原因 | 細菌感染と推定 | 免疫介在性と推定 | 肝吸虫(寄生虫)感染と関連 |
| 黄疸の頻度 | よくある | まれ | 中程度 |
| 主な治療 | 抗生物質+胆汁酸製剤 | 免疫抑制剤 | 駆虫治療+長期管理 |
獣医内科学の教科書に基づく — 正確な分類は組織検査で確認します

再発防止のための長期的な管理
猫の胆管炎は、一度診断されると生涯にわたる管理が必要な場合が多いです。症状が改善して見えても、自己判断で薬を中止したり、処方食を変更したりしないでください。肥満の猫は食事療法がより難しいため、体重管理も併せて行う必要があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Zoran DL, Xenoulis PG. Pancreatitis and Inflammatory Bowel Disease. The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Edition — Hepatobiliary and Pancreatic Disorders
[3] 수의내과학 교과서 — 고양이 간담도계 질환 챕터