猫の涙の過剰分泌や涙やけは、涙が正常に排出されないことで起こる症状です。原因は眼球の構造、アレルギー、感染症など多岐にわたるため、正確な診断が必要です。



直ちに動物病院を受診が必要な場合
涙が急に増えたり、目が赤くなったり、目を閉じたりこすったりする様子が見られたら、すぐに獣医師にご相談ください。これは角膜の損傷や重度の感染症の兆候である可能性があります。治療が遅れると、視力障害につながることもあります。



特定の品種では注意が必要です。
ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチック・ショートヘアなどの短頭種(顔が平たく、鼻が短い品種)は、瞼内反症や鼻涙管の湾曲した構造により、慢性的に涙が溢れ出しやすくなります。このような品種の猫には、定期的な目のケアと獣医師による健康チェックが特に重要です。予防的なケアが役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 原因 | 主な特徴 | 治療方法 | 予防ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 涙管の閉塞 | 涙が排出されない | 持続的な涙の流れ | 外科的な開通 | 定期的な検診 |
| 涙点癒着(シンブレファロン) | 結膜癒着により涙点が塞がる | 涙があふれ出る | 外科的処置 | 基礎疾患の管理 |
| 目の感染 | 赤い目、分泌物 | 涙が濁る | 抗生物質・抗ウイルス治療 | 衛生管理の強化 |
| まぶたの異常 | 毛が目を刺激する | 涙の過多が繰り返される | 外科的矯正 | 定期的な被毛の手入れ |
原因によって治療の方向性が異なるため、正確な診断が不可欠です。
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[1] Esson DW, Calvarese S (2022). Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Ed. Wiley-Blackwell.
[2] Gelatt KN et al. (2013). Veterinary Ophthalmology, 2nd Ed. Wiley-Blackwell.
[3] Ny Y et al. (2006). Medial canthoplasty for epiphora in dogs: a retrospective study of 23 cases. J Am Anim Hosp Assoc, 42:435–439.