スフィンクスは、心臓(肥大型心筋症)、皮膚、歯のケアが重要なポイントとなる品種です。年齢別定期健診のスケジュールと必須項目をまとめました。

| 項目 | 猫(0〜12か月) | 成猫(1〜6歳) | 高齢(7歳〜) |
|---|---|---|---|
| 基本身体検査 | 3〜4週ごと | 年1回 | 年1回(10歳以降は年2回) |
| 心臓超音波 | 獣医師の推奨時 | 年1回推奨(1〜3歳のスクリーニング) | 獣医師と相談のうえ周期を決定(例:5・8歳) |
| 血液・尿検査 | 獣医師の推奨時 | 年1回 | 年1回(10歳以降は年2回) |
| 皮膚・耳のチェック | 月1回の家庭でのチェック | 年1回+家庭で週1回 | 年1〜2回+家庭で週1回 |
| 歯科検診 | 獣医師の推奨時 | 年1回 | 年1回+必要時にスケーリング |
| 予防接種 | 基礎接種 | 獣医師のスケジュールに応じた追加接種 | 獣医師と相談のうえ実施 |
教科書のスクリーニングプログラムでは、スフィンクスなどの品種で1〜3歳に年1回の心臓超音波を行った後、5・8歳での再検査を推奨しており、獣医師が個体の状態に応じて頻度を調整することがあります
心エコー検査は1歳から毎年必ず受けましょう
スフィンクスの肥大型心筋症は、無症状で進行し、突然の呼吸困難、失神、後肢麻痺として現れることが多くあります。通常の聴診やX線検査では初期の変化を捉えるのが難しいため、心エコー(心臓超音波検査)が最も感度の高い標準的な診断検査となります。スフィンクスを含む複数の品種を対象としたスクリーニングプログラムでは、1~3歳の間は年に1回心エコーの評価を受け、その後5歳と8歳で再検査を行うスケジュールが推奨されています。家族歴がある場合や、親猫でHCM(肥大型心筋症)が診断されている場合は、獣医師と相談して検査間隔をより短く設定するのが望ましいでしょう。

このような兆候が見られた場合は、定期健診のスケジュールとは関係なく、すぐに動物病院を受診してください。
定期検診の予約を入れていても、次のような兆候が見られたら、次の予約を待たずにすぐに病院へお越しください。 • 安静時の呼吸数が普段より速くなっている、または口で呼吸している様子 • 突然の後肢麻痺や失神 • 24時間以上続く食欲減退と元気のなさ • 皮膚に広範囲な赤い斑点、滲出液、悪臭 • 歯肉からの出血や口からの強い悪臭 特に呼吸の異常は、肥大型心筋症の緊急のサインである可能性があり、1分でも早く診察を受ける必要があります。普段から自宅で安静時の呼吸数を計測しておけば、急な増加をより早く気づくことができます。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter 25 Dermatology
[2] Jackson HA, Marsella R, BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition
[3] Vitale CB, Ihrke PJ, Olivry T et al., Feline urticaria pigmentosa in three related Sphinx cats, Veterinary Dermatology 7, 227-233, 1996
[4] Côté E, MacDonald KA, Meurs KM, Feline Cardiology, Wiley-Blackwell