シーズーは短頭種特有の呼吸困難症候群に罹患しやすい傾向があります。いびき、逆くしゃみ、呼吸の荒れなどの主な兆候と、それらへの対処法をまとめました。


すぐに動物病院へ連れて行かなければならない緊急の呼吸症状
歯茎や舌が青紫色に変色したり(チアノーゼ)、口を大きく開けて舌が長く出たまま荒い呼吸が10分以上続く場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。チアノーゼは体内の酸素が不足しているサインである可能性があり、一刻の猶予も許されません。意識が朦朧としてきたり、座り込んで動けなくなったりする場合も同様です。搬送中はエアコンを付けて車内を涼しく保ち、濡れタオルを腹部や肉球に当てて体温をゆっくり下げてあげてください。ただし、応急冷却法は無理に試さず、動物病院の指示に従うのが安全です。

| 項目 | 一般的な首輪 | Y字型ハーネス | ベスト型ハーネス |
|---|---|---|---|
| 首・気管への圧迫 | 強い | 弱い | 弱い |
| 呼吸への負担 | 大きい | 小さい | 小さい |
| シーズーへの推奨可否 | False | True | True |
| おすすめの使用時期 | 推奨しません | 日常のお散歩 | 寒さ・興奮が多い子 |
気管虚脱・短頭種症候群があるシーズーには、ハーネスの使用が基本です。
シーズーの飼い主さんが季節ごとに知っておくべき注意点
夏場は熱中症のリスクが最も高まります。愛犬を車内に放置しないこと、正午から午後4時までの外出を避けること、室内のエアコンを適切に維持して快適な環境を保つことをお勧めします。冬場は冷たい空気が気道を刺激する可能性があるため、散歩後は室内に戻ってゆっくりと体温を回復させるのが良いでしょう。季節の変わり目には、ホコリや微細な粉塵が呼吸器への刺激を悪化させることがあるため、空気清浄機の使用と、外出後の目や鼻の周りの拭き取りをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fasanella FJ, Shivley JM, Wardlaw JL, Givaruangsawat S. Brachycephalic airway obstructive syndrome in dogs: 90 cases (1991-2008). J Am Vet Med Assoc. 2010;237(9):1048-1051.
[2] Liu NC, Troconis EL, Kalmar L, et al. Conformational risk factors of brachycephalic obstructive airway syndrome (BOAS) in pugs, French bulldogs, and bulldogs. PLoS ONE. 2017;12(8):e0181928.
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed. Chapter on Upper Airway Disorders.