ポメラニアンの飼い主さんが知っておくべき代表的な遺伝性疾患5つと、早期発見のためのチェックポイントをまとめました。膝蓋骨脱臼、気管虚脱、脱毛症など、品種特有の疾患を一目で確認できます。


このような呼吸のサインは緊急事態です。
次のいずれかの症状が見られた場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。口を開けて激しくハアハアと呼吸し、止まらない場合、歯茎や舌が紫色や青色に変色した場合、一日中続く「ガチョウのような咳」があり食欲がない場合、興奮の後に一時的に意識を失った場合などが該当します。気管虚脱は進行すると酸素療法が必要になることがあり、重症の場合は手術やステント留置術も検討されます。


譲渡や里親になる前に確認しておきたい検査項目
ポメラニアンをお迎えになる予定であれば、親犬の膝蓋骨脱臼のグレード、心音聴診の結果、皮膚や被毛の状態、乳歯の生え変わり記録などを、事前に譲渡先へお尋ねしておくと安心です。犬は生後4~6ヶ月で膝・心臓・口腔の初回検診を、1歳で総合健康診断を、その後は毎年定期的に検診を受けるようにスケジュールを組んでおけば、遺伝性疾患のほとんどを早期に発見・対応することができます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition. Elsevier, 2017
[2] Tilley LP, Smith FWK. The 5-Minute Veterinary Consult: Canine and Feline, 7th Edition. Wiley-Blackwell, 2021
[3] King LG. Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats. Saunders, 2004
[4] Piek CJ. Canine Idiopathic Immune-Mediated Diseases, Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 2010