マルチーズは、涙やけや角膜潰瘍、進行性網膜萎縮症(PRA)に弱い犬種です。愛犬が目を頻繁に掻いたり、目が濁って見えたりする場合は、すぐに眼科での診察が必要です。


すぐに病院へ行くべき緊急のサイン
マルチーズは、角膜潰瘍に細菌感染症や継続的な自己傷害が伴う場合、急速に角膜穿孔(角膜に穴が開く状態)へと悪化することがあります。片方の目を全く開けられなくなったり、角膜に白い斑点が見えたり、涙に血が混じって出たりする場合は、直ちに24時間対応の動物病院を受診してください。特に床に顔をこすりつけるような行動は激しい痛みのサインであり、放置すると失明する恐れがあります。

マルチーズの遺伝性疾患に関する定期検査は必ず受けましょう。
マルチーズは、PRA(進行性網膜萎縮症)などの遺伝性網膜疾患をはじめ、白内障や緑内障など、多様な眼科疾患を発症する可能性があります。愛犬をお迎えする際は、親犬の眼科検診履歴を確認し、愛犬が3歳を迎えた際には、眼科専門病院で基礎検査(スリットランプ検査・眼圧測定・眼底検査)を一度受けておくことをお勧めします。これらの記録は、後日何らかの変化が生じた際に比較基準となり、早期発見に大きく役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Gelatt KN, Veterinary Ophthalmology, 6th Edition, Wiley-Blackwell
[2] Maggs DJ et al., Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 6th Edition
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Ophthalmology, 3rd Edition