ワクチン接種後に現れる副作用の等級別症状、緊急状況の判断基準、家庭でのケア方法までを一度にまとめました。アナフィラキシーの兆しを見逃さないでください。

| 項目 | 軽症 | 中等度 | 重症(緊急) |
|---|---|---|---|
| 主な症状 | 注射部位の腫れ・痛み、無気力、食欲低下 | 繰り返す嘔吐・下痢、39.5℃以上の発熱、じんましん | 顔・唇の腫れ、呼吸困難、意識低下、けいれん |
| 発生時期 | 接種後12~24時間 | 接種後1~24時間 | 接種後30分~4時間 |
| 対処方法 | 自宅で観察 | 獣医師の診療を予約 | すぐに24時間対応の救急動物病院 |
| 回復期間 | 1~2日 | 2~5日 | 入院後の経過により異なる |
症状が重なって現れる場合は、より高い等級として判断してください。

この症状の場合は、すぐに救急病院へお越しください。
ワクチン接種後30分~4時間の間に、顔や唇の腫れ、呼吸困難、歯茎の蒼白、倒れ込みやけいれんのいずれかが見られたら、アナフィラキシー(急性アレルギー性ショック)の可能性があります。この状態は数分で悪化する恐れがあります。自宅で様子を見たり、常備薬を飲ませたりせず、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。搬送中も、呼吸と意識状態を絶えず確認してください。

小型犬や幼い動物は特に注意が必要です
獣医学免疫学の教科書に掲載されている大規模な調査(約122万頭以上の犬を分析)によると、ワクチンの副作用は大型犬よりも体重の軽い小型犬ではるかに頻繁に発生します。また、一度に複数の種類のワクチンを同時に接種する場合や、動物が若いほど、異常反応や接種部位の腫瘍などのリスクが高まることが報告されています。マルチーズ、プードル、チワワなどの小型品種では、同日に複数のワクチンを同時に接種するよりも、獣医師と相談して接種日程を分けて調整する方が安全です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Tizard, I.R., Veterinary Immunology, 11th Edition, Chapter 26 (Adverse Consequences of Vaccination), Elsevier, 2021
[2] Moore, G.E., et al., Adverse events after vaccine administration in cats: 2,560 cases (2002-2005), J. Am. Vet. Med. Assoc. 231, 94-100, 2007
[3] Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats, Box 35-1 Major Reasons for Vaccine Failures
[4] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, The New Kitten Wellness Examination