犬の震えには、寒さや緊張といった軽い原因から、脳疾患や毒物の摂取まで、その原因はさまざまです。どのような震えが危険で、いつ動物病院を受診すべきかについて、段階的にまとめました。

| 項目 | 震えの特徴 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 🟢 警戒 | 5分以内に自然に消失、寒さ・興奮の後に発生 | 家で落ち着かせながら観察 |
| 🟡 注意 | 10分以上持続、食欲低下・嘔吐を伴う | 当日中の動物病院受診を推奨 |
| 🔴 救急 | 止まらない、けいれん・意識低下を伴う | 直ちに24時間救急動物病院へ |
判断が難しいときは、警戒段階であっても獣医師にまず確認するのが安全です

すぐに救急外来を受診すべきサイン
以下の症状が一つでも見られる場合は、自宅で様子を見ている時間はありません。震えが5分以上続く場合、けいれん(発作)を伴う場合、意識がもうろうとして目が焦点を合わせられない場合は、直ちに24時間対応の動物病院の救急外来へお越しください。毒物を摂取した可能性がある場合は、摂取した物質と時間をメモして持参してください。

小型犬や高齢犬は特に注意が必要です。
チワワ、ポメラニアン、マルチーズなどの小型犬は低血糖のリスクが高いため、食事の間隔が開きすぎると注意が必要です。10歳以上の高齢犬では、前庭系の異常や脳腫瘍の可能性も考えられます。震えが初めて見られた場合、軽そうに見えてもまずは獣医師に確認してもらうのが安全です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Nelson R, Couto C. Small Animal Internal Medicine, 6th Ed. Elsevier, 2019. Chapter: Neurological disorders — tremor syndromes and vestibular disease.
[2] Herrtage M, McKee W. Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed. Wiley-Blackwell, 2021. Chapter: Vestibular disease, head tilt, ataxia, and tremor.
[3] Silverstein D, Hopper K. Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed. Elsevier, 2022. Chapter 131: Pain and Behavioral Assessment.