猫が食べなくなった時点から、病院へ連れて行くべきタイミングの基準と、併発しやすい症状のチェックリストをまとめました。脂肪肝を防ぐための重要なケア方法についてもご紹介します。

| 項目 | 成猫(健康) | 高齢猫・猫・妊娠猫 | 肥満猫 |
|---|---|---|---|
| 12時間 | 経過観察 | 病院に連絡 | 病院に連絡 |
| 24時間 | 病院受診 | 直ちに救急 | 直ちに救急 |
| 36時間 | 直ちに救急 | 入院治療 | 入院治療 |
| 48時間以上 | 脂肪肝の高リスク | 脂肪肝の高リスク | 脂肪肝の高リスク |
水も一緒に飲まない場合は、時間基準を半分に短縮して判断してください

このような症状が見られる場合は、夜間でも救急外来へ。
次のいずれかの症状が見られる場合は、直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。嘔吐物に血液が混じっている、歯茎が黄色または白っぽく変色している、ぐったりして反応がない、24時間以上水を飲まない、お腹を触ると痛みで鳴く、呼吸が速く口を開けて息をしている。特に肥満猫では2日以上絶食すると脂肪肝が急速に進行する可能性があるため、遅延は禁物です。

脂肪肝、なぜ猫だけが特に進みやすいのでしょうか
猫は肉食動物であるため、タンパク質や脂質の代謝経路は犬や人間とは異なります。空腹状態が続くと、体は脂肪を肝臓に急速に送り込みエネルギー源として利用しようとするのですが、肝臓がその量を処理しきれなくなると、肝細胞内に脂肪が蓄積して機能が低下します。これが脂肪肝です。治療が遅れると死亡率が高くなりますが、早期に栄養補給を開始すれば回復率も比較的良好です。「もう少し様子を見よう」という考えが、最も危険な選択となります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter on Feline Hepatic Lipidosis
[2] Armstrong PJ, Blanchard G, Hepatic lipidosis in cats, Vet Clin North Am Small Anim Pract, 2009;39:599-616
[3] Delaney SJ, Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Edition, Feeding the Anorexic Cat