犬が頻繁に排尿するのは、膀胱炎・尿路結石・糖尿病などの疾患のサインである可能性があります。原因と緊急性の判断方法、自宅で確認できるチェックリストまでまとめました。

| 区分 | 成犬 | 小型犬・高齢犬 |
|---|---|---|
| 正常な排尿回数 | 個体差が大きく定量的な基準なし | 個体差が大きく定量的な基準なし |
| 1日の総尿量(正常) | 体重1kgあたり20〜45ml/日 | 同上 |
| 正常な飲水量(上限) | 体重1kgあたり90ml/日以下 | 同上 |
| 多尿の基準(教科書) | 体重1kgあたり45ml/日超過 | 同上 |
| 注意すべきサイン | 血尿・排尿時の痛みを伴う | 血尿・排尿時の痛みを伴う |

すぐに動物病院へ連れて行かなければならない緊急のサイン
以下の症状が一つでも見られたら、一刻も早く動物病院へ連れて行ってください。特にオスの犬は尿道の構造上、結石で詰まると急速に重症化することがあります。 - 排尿しようとして力んでいるのに、一滴も出ない - 血尿が2回以上連続して確認される - 嘔吐や食欲低下とともに排尿異常が見られる - お腹を触ると悲鳴を上げたり、体を縮こめたりする - 意識が朦朧とし、体温が低下する

品種・年齢別追加注意事項
中高齢期に入ると、クッシング症候群、糖尿病、慢性腎臓病など、多飲多尿を伴う全身疾患に特に注意を払う必要があります。また、ダルメシアンなどの特定の品種では、尿酸塩(ウレート)結石やシスチン結石など、結石形成への素因が報告されているため、頻尿が繰り返される場合は、かかりつけの獣医師に結石の有無を確認してもらうようお願いしましょう。症状がなくても、定期的な尿検査と血液検査を通じて早期に異常を発見することが重要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Reine N.J., Langston C.E., Urinalysis in the Dog and Cat, Wiley-Blackwell
[2] Schaer M., Clinical Medicine of the Dog and Cat, CRC Press
[3] Nelson R.W., Couto C.G., Small Animal Internal Medicine, 6th Ed, Elsevier