犬の骨折の症状を素早く把握し、現場での応急処置から病院での治療、回復までのプロセスを詳しく解説します。

| 種類 | 説明 | 重症度 |
|---|---|---|
| 不完全骨折 | 骨にひびが入っている状態 | 低い |
| 単純骨折 | 骨がきれいに2つに折れた状態 | 中程度 |
| 粉砕骨折 | 骨が複数の破片に砕けた状態 | 高い |
| 開放性骨折 | 折れた骨が皮膚の外に露出している状態 | 非常に高い |

すぐに救急動物病院へ連れて行かなければならない状況
骨折で骨が皮膚の外に飛び出している場合、傷んだ部位からの出血が止まらない場合、あるいは犬の意識がもうろうとして歯茎が蒼白になっている場合は、命に危険が及ぶ状態です。交通事故の後、腹部がパンパンに膨らんでいるのも内臓損傷の兆候である可能性があります。このような場合は、一刻も早く24時間対応の救急動物病院へ連れて行ってください。


回復期間中に必ず守っていただきたい注意事項
治療後は、走ったりジャンプしたりといった高強度の衝撃を伴う活動は徹底的に避けてください。骨が十分に癒合する前に無理に動かすと、固定していた骨が再びずれてしまう可能性があるからです。ただし、プレートやネジでしっかり固定している場合は、関節を比較的早期に動かして機能回復を促すこともあるため、体重をかけた運動やリハビリテーションをいつ、どの程度から始めるかは、必ず獣医師の指示に従って決めてください。ご自身で判断して活動量を増やさないことが安全です。ギプスや包帯をかじらないように、必ずエリザベスカラーを着用させてください。ギプスの内側が湿っていたり臭いがしたりする場合は、皮膚感染の可能性がありますので、すぐに病院へお越しください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Veterinary Orthopaedic Surgery, Springer
[2] Handbook on Field Veterinary Surgery, Ch21: Management of Fractures - First Aid