犬が突然水を多く飲むようになった場合、糖尿病・慢性腎不全・クッシング症候群を疑うべき併発症状と、すぐに動物病院へ連れて行くべき緊急基準をまとめました。

| 項目 | 正常 | 境界(経過観察) | 要精密検査 |
|---|---|---|---|
| 体重1kgあたり24時間の飲水量 | 50~80ml | 80~100ml | 100ml超 |
| 5kgの犬に換算 | 250~400ml | 400~500ml | 500ml超 |
| 10kgの犬に換算 | 500~800ml | 800~1000ml | 1000ml超 |
| 推奨される対応 | 通常の管理 | 1週間の飲水量を記録 | 直ちに動物病院で受診 |
ドライフード中心の食事は、ウェットフードの食事より飲水量が自然と多くなります。フードの種類を変えた直後の1~2週間は正常な変動範囲とみなして経過を追ってください。

すぐに救急外来を受診すべきサイン
24時間以上、水以外のものを一切摂取できず嘔吐を繰り返す場合、呼吸が異常に速くなり、口から甘い匂い(アセトンのような匂い)がする場合は、すぐに24時間対応の動物病院へ連れて行ってください。糖尿病が適切にコントロールされていないと、体内にケトンが蓄積して代謝性アシドーシスを引き起こす糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)に発展する可能性があります。これは迅速な応急処置が必要な非常に危険な状態です。これらの兆候が見られた場合は、一刻も早く動物病院へ搬送することが安全です。

このような場合は一時的なもので、正常な状態です。
夏場、30度以上の高温にさらされた場合や、散歩・遊びの直後から30分~1時間程度で水を多く飲むのは正常な反応です。また、ドライフードからより乾燥した餌に切り替えた直後の1~2週間、塩分の多いおやつを食べた直後の数時間なども、自然な飲水量増加の範囲です。ただし、涼しい環境下でも普段の2倍以上の飲水量が1週間以上続いたり、夜中にも水を求めるパターンが見られる場合は、疾患によるものと考える必要があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed — Endocrine Disorders 챕터, Diabetes Mellitus 섹션
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Endocrine System: Diabetes Mellitus and Hyperadrenocorticism
[3] The Dog Care Handbook — Practical Home Nursing of Your Dog 챕터
[4] BSAVA Manual of Canine and Feline Endocrinology, 4th Ed — Polyuria/Polydipsia Diagnostic Approach