犬の歯茎や舌が青紫色に変色するチアノーゼは、直ちに処置が必要な緊急の症状です。心臓や呼吸器が原因となる場合の段階的な対処法から、すぐに動物病院を受診すべきサインまでまとめました。

| 項目 | 注意段階 | 危険段階 | 直ちに救急 |
|---|---|---|---|
| 歯茎・舌の色 | わずかに紫がかる | はっきりとした紫・青色 | 青色・灰色 |
| 呼吸状態 | 速く浅い | 激しい息切れ | 呼吸がほとんどない |
| 意識レベル | あり、不安がる | ぼんやりする、ふらつく | 反応なし・倒れる |
| 推奨対処 | 当日病院を予約 | 今すぐ救急へ移動 | 移動しながら病院に電話 |
歯茎の色は自然光の下で確認します。蛍光灯の光では色が違って見えることがあります。

この兆候が見られたら、すぐに救急病院へ連れて行ってあげてください。
歯茎が青紫色や灰色に変色している、呼吸が非常に苦しい、意識がない場合は、決して待っていてはいけません。チアノーゼは数分以内に命を脅かす可能性があります。犬を横たえ、できるだけ動かさないようにして搬送し、出発前に病院に電話して到着時間を伝えておきましょう。

小型犬や高齢犬の飼い主さんは、日頃から歯茎の色をチェックする習慣をつけましょう。
小型犬は心臓疾患の発症率が高く、高齢犬は心肺機能が弱いためチアノーゼのリスクが大きくなります。健康な歯茎は湿ったピンク色をしています。月に1回、自然光の下で歯茎の色を確認する習慣を身につければ、異常の兆候を早期に発見できます。普段と色が違う場合は、すぐに獣医師に確認を受けてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Nelson, R.W. & Couto, C.G. (2019). Small Animal Internal Medicine, 6th Ed. Elsevier. Chapter 7: Approach to the Patient with Respiratory Distress.
[2] Ettinger, S.J., Feldman, E.C. & Côté, E. (2017). Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed. Elsevier. Chapter 25: Cyanosis.
[3] Bexfield, N. & Lee, K. (2014). Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed. Wiley-Blackwell.