猫の震えの原因は、寒さや恐怖からてんかん、中毒、腎不全まで多岐にわたります。段階ごとの緊急性と、すぐに動物病院の救急外来を受診すべきサインをまとめました。

| 段階 | 特徴 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 軽度 | 寒さやストレスのある状況でのみ一時的に現れ、刺激を取り除くと止まる | 原因を取り除いた後、30分間観察する |
| 中等度 | 休息時にも繰り返し現れ、食欲低下や無気力感を伴う | 24時間以内に動物病院を受診する |
| 重度 | 止まらず、発作や意識変化、呼吸異常を伴う | 直ちに緊急動物病院へ |

今すぐ緊急の動物病院へ——このサインは待っていてはいけません
発作が5分以上続く場合や、10〜20分以内に2回以上繰り返す場合は、直ちに救急動物病院へお越しください。意識を失っている場合や瞳孔反射がない場合、歯茎が青ざめている場合、呼吸が不規則な場合は、命に関わる緊急状態です。搬送中は、猫を暗い箱に入れて刺激を最小限に抑えてください。

品種別の追加注意事項
特定の品種は遺伝的に神経・筋疾患にかかりやすい傾向があります。シャム猫は重症筋無力症が最も多く報告される品種であり、アビシニアンも後天性の重症筋無力症に対して比較的脆弱であることが知られています。このような神経筋疾患は、筋力低下とともに震えや頸部下垂(首が下がる症状)などの症状を引き起こすことがあります。品種に関わらず、10歳以上の高齢猫では、脳腫瘍や高血圧性脳症などの頭蓋内疾患が、全身の震え、視力低下、行動変化として現れる可能性があるため、定期的な健康診断と血圧管理が特に重要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Norsworthy GD et al., The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier Saunders, 2011
[2] Silverstein DC, Hopper K (eds.), Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, Wiley Blackwell, 2015
[3] Platt SR, Olby NJ (eds.), BSAVA Manual of Canine and Feline Neurology, 4th Ed, BSAVA, 2013