愛犬や愛猫が献血後に現れうる副作用、24時間の集中的なケア方法、そしてすぐに動物病院を受診すべき基準をまとめました。

| 項目 | 0~6時間 | 6~24時間 | 24~72時間 | 3~7日 |
|---|---|---|---|---|
| 活力 | 眠そうで静か | 徐々に回復 | ほぼ普段どおり | 完全回復 |
| 食欲 | 低下する可能性 | 少量なら可能 | 普段の70~100% | 正常 |
| 注射部位 | 包帯を維持 | 軽いあざが出ることも | あざが薄くなる | 跡がほぼ残らない |
| 運動 | 禁止 | 室内の歩行のみ | 軽い散歩 | 普段どおり |
健康状態によって個体差があります

すぐに病院へ連れて行くべき緊急のサイン
次のいずれかの症状が見られた場合は、自宅で様子を見ず、直ちに動物病院や24時間対応の救急センターへお越しください。 • 歯茎が白っぽく、または青白く変色している場合 • 採血部位から出血が止まらず、継続して滲んでいる場合 • 全身が震えたり、痙攣を起こしている場合 • 嘔吐を繰り返したり、血尿・血便が見られる場合 • 息切れし、倒れそうになっている場合 献血は血液を「提供する」行為であるため、これらの兆候は採血による一時的な血液量の減少や低血圧が深刻化している、あるいは採血部位からの出血が続いている状態を示している可能性があります。放置すると低血容量性(出血性)ショックへと進行する恐れがあるため、時間との勝負となります。(なお、「輸血反応」とは血液を「受ける」側で生じる反応を指すため、献血犬・猫には適用されない用語です。)

品種・年齢別の追加注意事項
猫は犬に比べて総血液量が少なくなるため、回復にはより時間がかかります。また、献血後は物陰に隠れる傾向が強くなります。24時間以上隠れて出てこない場合は、状態を確認する必要があります。 大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドール)は回復が比較的早いですが、活動量が多いため無理をしやすい傾向があります。72時間間は散歩の時間を短く調整してください。 7歳以上の高齢犬・高齢猫は回復が遅くなるため、獣医師が定期的な再検査を推奨するケースが多くあります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Lynch AM, O'Toole TE, Respess M. Transfusion practices for treatment of dogs hospitalized following trauma: 125 cases (2008-2013). J Am Vet Med Assoc, 2015
[2] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed
[3] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed
[4] Schalm's Veterinary Hematology, 6th Ed