猫の歯茎が白っぽく、あるいは蒼白になっている場合は、貧血・心臓疾患・ショックなどの緊急事態が考えられます。歯茎の色で緊急性を判断し、すぐに病院へ連れて行くべきサインを確認してみましょう。

| 歯茎の色 | 再充填時間 | 状態 | 緊急度 |
|---|---|---|---|
| 鮮やかなピンク色 | 1〜2秒 | 正常 | 正常 |
| 薄いピンク色 | 2〜3秒 | 軽度貧血疑い | 当日受診 |
| 白色・蒼白 | 3秒以上 | 重度貧血・低灌流(ショック) | 直ちに救急 |
| 青色(チアノーゼ) | 測定困難 | 重度低酸素症 | 直ちに救急 |
| 黄色 | ― | 赤血球破壊(溶血)・肝臓/胆道疾患 | 直ちに救急 |
| 茶色・チョコレート色 | ― | メトヘモグロビン血症(中毒) | 直ちに救急 |

今すぐ緊急の動物病院へ連れて行くべきサイン
歯茎が白っぽく、青っぽく、あるいは黄色っぽく見える場合、呼吸困難、意識レベルの低下、四肢の冷感のいずれか一つでも認められる場合は、直ちに24時間対応の動物救急病院を受診してください。ショック状態や心不全は、数時間以内に生命を脅かす可能性があります。夜間であっても、ためらわずに行動してください。

ご家庭で対処しようとしないでください。
歯茎の蒼白は原因が多岐にわたり、ほとんどの場合、家庭での治療は困難です。鉄剤や栄養剤の投与、無理な水分補給、マッサージなどで対処しようとすると、かえって症状を悪化させる可能性があります。獣医師による血液検査、心エコー、X線検査などで原因を特定した上で、適切な治療を行う必要があります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE. The Cat: Clinical Medicine and Management. 2nd ed. Elsevier; 2012.
[2] Côté E, MacDonald KA, Meurs KM, Sleeper MM. Feline Cardiology. Wiley-Blackwell; 2011.
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of Veterinary Internal Medicine. 8th ed. Elsevier; 2017.