猫の尿路閉塞は、尿の通り道が詰まって排尿ができなくなる緊急の疾患です。オスの猫に多く見られ、症状や原因、病院での治療の流れ、再発予防法についてまとめました。

| 原因 | 説明 | 頻度 |
|---|---|---|
| 尿道プラグ | タンパク質、結晶、細胞の老廃物が凝集して尿道を閉塞する | 最も一般的 |
| 尿路結石 | ストルバイトやシュウ酸カルシウムの結石が尿道に引っかかる | 珍しくない |
| 尿道痙攣 | 炎症により尿道の筋肉が収縮し、閉塞を引き起こす | 原因の一つとして報告されている |
| 血栓・粘液プラグ | 出血や炎症によって生じた血栓や粘液が尿道を閉塞する | 一般的な原因として報告されている |
| 特発性 | 原因を特定できない場合 | 相当数 |

12時間以上おしっこが出ない場合は、すぐに救急病院へお越しください。
猫が全く尿を出せない場合、嘔吐・元気のなさ・食欲廃絶が同時に現れる場合は、迷わず24時間対応の動物病院へお越しください。尿が出続けなければ急性腎不全や深刻な電解質異常を引き起こし、血液中のカリウム値が高くなると不整脈(徐脈・循環虚脱)に発展する可能性があります。尿路閉塞は、時間が命を左右します。

退院後も再発の兆候に注意深く見守ってください。
尿路閉塞は、一度発症すると再発リスクが高い疾患です。退院直後に再び閉塞が生じるケースもあるため、特に注意が必要です。退院後も尿量、排尿姿勢、食欲の変化などを細かく観察し、力んでいても尿が出ない様子が見られたら、すぐに病院にご連絡ください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed — Chapter 42: Emergency Urinary Surgery
[2] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases — Case 19: Urethral Obstruction in Cats
[3] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed — Urinary Catheterization
[4] Segev G, Livne H, Ranen E, Lavy E. Urethral obstruction in cats: predisposing factors, clinical, clinicopathological characteristics and prognosis. J Feline Med Surg 2011;13(2):101–108.