トゥルーカット生検は、太い針を使って円筒状の組織を採取し、正確な診断を行うための組織検査です。手順、痛み、回復までの流れをまとめてご説明します。

| 項目 | 穿刺吸引(FNA) | トゥルーカット(コア生検) | 外科的生検 |
|---|---|---|---|
| 採取方法 | 細い針で細胞のみを吸引 | 太い針で組織の柱状片を採取 | 切開して組織の塊を摘出 |
| 麻酔 | 通常は無麻酔 | 鎮静または全身麻酔 | 全身麻酔 |
| 組織構造の確認 | 不可 | 可能 | 可能 |
| 診断精度 | 低い〜中程度 | 高い | 非常に高い |
| 出血リスク | 低い | 中程度 | 高い |
| 回復期間 | すぐ | 1〜3日 | 7〜14日 |
獣医師が病変の位置・ペットのコンディション・必要な情報量に応じて方法を選択します。

生検前に必ず確認すべきこと
凝固障害のあるお子様の場合、tru-cut生検は致命的な出血を引き起こす可能性があります。血小板減少症、フォン・ヴィレブランド病(遺伝性出血疾患)、肝機能低下がある場合は、必ず事前に獣医師にお知らせください。現在服用中の薬(特に消炎剤や血栓予防薬)もすべて共有してください。重度の腹水、肝臓や脾臓の血管付近の病変、協力するのが難しいほど不安定な状態の場合は、手術的生検に変更する方が安全です。

猫と小型犬の飼い主様へのご注意
体格が小さいほど、同じ太さの針でも相対的なダメージが大きくなるため、より細やかな対応が必要です。当院の「トゥルーカット」では通常、14〜16Gのコア生検針を使用しますが、小型の患者様では採取すべき組織柱(コア)の長さの基準も異なります。教科書では、適切な診断のために猫や小型犬では最小1.5cm、中大型犬では2〜3cmのコアが必要だと推奨しています。そのため、小型の患者様ほど一度に十分な組織を得ることが難しく、心臓や呼吸のモニタリングをより長く維持することが安全です。猫はストレスで血圧が急変しやすいので、入院観察時間は犬よりも長くなる可能性があります。検査後は2〜3日ケージレストを推奨し、多頭飼いの場合は他のペットと隔離して静かに休ませてあげてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Withrow and MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 6th Edition, Chapter: Diagnostic Techniques and Procedures
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Oncology, 3rd Edition, Chapter: Tissue Biopsy
[3] Textbook of Veterinary Internal Medicine (Ettinger), 8th Edition, Chapter: Biopsy Principles and Specimen Collection