トラゾドンは、犬の不安や恐怖症、手術後の鎮静のために用いられる行動・鎮静系のお薬です。効果、副作用、服用方法について、保護者の視点でまとめました。


このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
トラゾドンを服用した後に、次のような症状が見られた場合は、すぐに獣医師にご相談ください。 - 激しいふらつきや、立ち上がれない状態 - 心拍数の急激な変化、呼吸困難 - 嘔吐の繰り返し、または血が混じった下痢 - 落ち着きのなさ、過剰なよだれ、震え(セロトニン過剰の兆候である可能性があります) - 元々心臓や肝臓の疾患がある犬の症状の悪化 特に、他の抗うつ薬や鎮痛剤と併用している場合は、より注意が必要です。
| 項目 | トラゾドン(獣医師の処方) | 人用の睡眠薬 | ホームケア鎮静おやつ |
|---|---|---|---|
| 処方が必要 | True | True | False |
| 犬の用量の根拠 | 獣医薬理学に基づく体重別の調整 | 犬用の基準なし | 補助成分が中心 |
| 主な用途 | 不安・恐怖・術後の安定 | 人の不眠 | 軽い安心感 |
| 副作用の管理 | 獣医師によるモニタリングが可能 | 予測が難しく危険 | 比較的低い |
人が服用していた薬を勝手に犬に与えるのは絶対にいけません。

併用・禁忌薬の確認は必須です
トラゾドンは他の薬との相互作用が多い傾向があります。現在お薬を服用中の方は、必ず獣医師にお知らせください。 - 他のセロトニン系薬剤(フルオキセチンなど)との併用時は、セロトニン症候群のリスクがあります - アゾール系抗真菌薬やマクロライド系抗菌薬など、肝代謝酵素(CYP)を阻害する薬剤との併用時は、トラゾドンの血中濃度が上昇する可能性があります - トラマドールなどの鎮痛剤との併用時も、セロトニン関連の相互作用に注意が必要です - 肝疾患や心疾患のある犬の場合は、用量の調整が必要です - 妊娠中・授乳中の場合は、獣医師の判断に基づいてのみ使用してください 用量は、獣医師が体重や体調に合わせて決定します。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed — Trazodone Chapter
[2] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine — Ch.17
[3] Arnold A, Davis A, Wismer T, Lee JA. Suspected hepatotoxicity secondary to trazodone therapy in a dog. J Vet Emerg Crit Care. 2021;31:112-116.