手術後の縫合糸の抜糸は、通常10〜14日が目安です。部位ごとの適切な時期と、抜糸前後のケア方法についてまとめました。

| 手術部位 | 抜糸時期 |
|---|---|
| 去勢・卵巣摘出術(腹部) | 7~10日 |
| 皮膚腫瘍切除 | 7~10日(創部が大きい場合や張力が高い場合は段階的に抜糸し、最大3週間かかることもあります) |
| 整形外科(骨・関節) | 10~14日(張力や部位によってはさらに長期になる場合があります) |
| 眼・耳周囲 | 7~10日 |
| 口腔内 | 吸収糸を使用(抜糸不要) |

このような症状が見られた場合は、除去予定日よりも前にすぐに病院へお越しください。
手術部位が赤く腫れたり、滲出液や膿が出たり、縫合糸がほどけたり傷口が開いたりした場合は、感染症や縫合のトラブルが考えられます。また、ペットがその部位を過度に舐めたり掻いたりする場合、発熱や食欲の急激な低下が見られる場合も同様です。このような症状が見られた場合は、縫合糸の抜糸予定日まで待たずに、直ちに獣医師の診察を受けてください。


吸収糸を使用した場合
去勢手術や体内縫合には、時間が経つと自然に溶ける吸収糸を使うこともあります。この場合、別途縫合糸の除去は必要ありませんが、皮膚の外側に吸収糸を使用した場合は、溶けるのに数週間かかることがあります。糸が残っているように見えても、勝手に引っ張ったり切ったりしないでください。再診時に獣医師が状態を確認してくれます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition
[2] Techniques in Small Animal Wound Management, Kristin Coleman, DVM, MS, DACVS
[3] Textbook of Veterinary Orthopaedic Surgery