シニア犬の健康診断は、7歳以降は原則として半年に1回が基本です。健康なシニア犬から慢性疾患を抱えるシニア犬まで、診断の間隔と必須項目をまとめました。

| 項目 | 7~9歳 健康な高齢犬 | 10歳以上 健康な高齢犬 | 慢性疾患を管理中 |
|---|---|---|---|
| 総合健診の周期 | 6~12か月ごと | 6か月ごと | より短く(獣医師の判断) |
| 血液・尿検査 | 6~12か月ごと | 6か月ごと | 獣医師の判断 |
| 画像検査(X線・超音波) | 獣医師の判断 | 獣医師の判断 | 獣医師の判断 |
| 歯科健診 | 年1~2回 | 年1~2回 | 獣医師の判断 |
見た目には健康そうな高齢犬でも、少なくとも6~12か月ごとの健診が推奨され(米国動物病院協会の高齢動物ケア指針など)、高齢であったり慢性疾患があったりする場合は、より短い周期が必要になることがあります。実際の周期は主治医の判断に従ってください。

このような症状がある場合は、検診の周期よりも早く来院してください。
定期健診の予約日までまだ時間がある場合でも、以下の兆候が見られたらすぐに動物病院を受診してください。高齢犬の場合、症状が表れた時にはすでに病気が進行していることが多いためです。 • 普段よりも水を多く飲んだり、尿量が増加したりする • 体重が1ヶ月の間に目立って減ったり増えたりする • 散歩を拒否したり、階段の上り下りが困難になる • 咳が出たり、運動後に呼吸が苦しくなる • 夜間に突然うろうろしたり、方向感覚を失ったりする(認知症の兆候)

小型犬と大型犬では、老化が始まる時期が異なります。
同じ「7歳」でも、犬種によって老化の進み方は異なります。大型犬(ゴールデンレトリバー、ラブラドールなど)は6歳から、超大型犬(グレートデーンなど)は5歳から老犬検診を開始するのが望ましく、小型犬(マルチーズ、プードルなど)は8~9歳までを「中高年」と見なす場合もあります。犬種によって平均寿命や好発疾患が異なるため、検診を開始する時期については必ず主治医にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of Veterinary Internal Medicine: Diseases of the Dog and the Cat, 8th ed. Elsevier, 2017
[2] Côté E. Clinical Veterinary Advisor: Dogs and Cats, 3rd ed. Elsevier Mosby, 2015
[3] AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats, 2023