高齢犬は聴力が徐々に低下していきます。室内の騒音、驚きへの反応、コミュニケーションの方法を変えて、ストレスのない環境を整えることが重要です。


このような聴力の変化が見られる場合は、動物病院を受診する必要があります。
老化によるものではなく、疾患が原因の聴力低下は早期に対処することが大切です。片耳だけが突然聞こえにくくなったり、耳から嫌な臭いや分泌物が出たり、頭を傾けたりバランスを崩したりする場合は、外耳炎、中耳炎、あるいは前庭器官の異常が考えられます。これらの症状が続く場合や、嘔吐やぐるぐる回るような動きが見られる場合は、迷わず動物病院を受診してください。

| 項目 | 静かな会話(50dB) | テレビの通常音量(70dB) | 掃除機・インターホン(85dB+) |
|---|---|---|---|
| ストレス反応 | 低い | 中程度 | 高い |
| 驚き・跳び上がり | False | False | True |
| 長時間の曝露を推奨 | True | False | False |
| 高齢犬に適切かどうか | 適する | 短時間のみ | 避けるべき |
一般的な参考基準であり、高齢犬を対象とした具体的なdBの閾値が獣医学の文献で検証されているわけではありません。個体ごとの感受性によって大きく異なることがあります。

散歩や外出時に必ず守りたいこと!
聴力が低下した老犬は、背後から近づく自転車やオートバイの音を聞き逃すことがあります。リードは常に1.5メートル以下に短く持ち、自動車や自転車が通る道路を避け、歩道の内側を歩かせるようにしてください。首輪に「DEAF DOG(聴力が弱い)」と書かれたパッチや蛍光バンドを取り付けておくと、周囲の人々が注意してくれるようになります。また、突然触れることは絶対に避けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me, 5M Publishing, 2024
[2] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Ch.17 Geriatric Behavior
[3] Gunn-Moore D, Moffat K, Christie LA, Head E. Cognitive dysfunction and the neurobiology of ageing. J Small Anim Pract 48(10): 546–553, 2007
[4] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed, Ch. Otitis