7歳以上のシニア犬の体力と関節の状態に合わせた運動強度の調整方法と実践ガイドをご紹介します。

| 項目 | 7~9歳 初期高齢 | 10~12歳 中期高齢 | 13歳以上 高齢 |
|---|---|---|---|
| 1回の散歩時間 | 20~30分 | 15~20分 | 5~15分 |
| 1日の回数 | 2回 | 2~3回 | 2~4回 短めに |
| 速度 | 普通の歩み | ゆっくりした歩み | とてもゆっくり |
| おすすめの運動 | 平地の散歩、水泳 | 平地の散歩、室内歩き | 短い庭の散歩、マッサージ |
| 避けるべき運動 | 高いジャンプ、全力疾走 | 階段、長時間走ること | でこぼこ道、階段 |
犬種・体重・疾患の状態に応じて変わることがあります
このような兆候が見られたら、すぐに運動を中止してください。
散歩中や直後に次のような症状が見られたら、すぐに運動を中止し、日陰で休ませてあげてください。舌が青紫色に変色したり、歯茎が蒼白になったり、座り込んで起き上がれなくなったり、呼吸が極度に荒く大量のよだれを垂らすのは、すぐに動物病院を受診すべき緊急のサインです。突然脚を引きずるような場合も、直ちに運動を中止してください。安静にした後も症状が続く、あるいは1~2日後にも跛行が継続する場合は、必ず獣医師の診察を受けてください。特に夏場の高温多湿な気候では、心臓病のある老犬が倒れる危険性があるため、非常に注意が必要です。

運動の前に必ず確認すべき3つのポイント
まず、天候です。気温が28度以上の場合や、アスファルトが熱くなっているときは、散歩を早朝か夕方にずらす必要があります。次に、体調です。食欲がない場合や、普段よりも元気がない場合は、その日は休ませた方がよいでしょう。最後に、準備運動です。出発前に2~3分ほど、庭や玄関先でゆっくり歩かせて関節をほぐしてください。獣医師が処方した関節薬や心臓薬を服用し忘れないことも重要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] National Research Council, Nutrient Requirements of Dogs and Cats, Exercise and Nutrition Chapter, 2006
[2] Fascetti & Delaney, Applied Veterinary Clinical Nutrition 2nd Ed, Orthopedic Disease and Obesity Chapter, 2023
[3] Marshall et al., The effect of weight loss on lameness in obese dogs with osteoarthritis, 2010