ペットの医療同意書は、手術・麻酔・検査の前に保護者が署名する法的な文書です。保護者の権限と必ず確認すべき項目をまとめました。

| 項目 | 説明 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 診断名・処置名 | 何を、なぜ行うのか | 理解した内容と一致しているか |
| 予想費用 | 手術・麻酔・入院を含む | 追加費用が発生する条件の明示 |
| 麻酔方法 | 全身/局所/鎮静 | 麻酔リスクの告知 |
| 予想される合併症 | 副作用・死亡リスクの説明 | 主なリスクと副作用の内容が説明されたかを確認 |
| 代替治療法 | 手術以外の選択肢 | 非手術オプションの説明 |
| 緊急時の対応 | 麻酔中に異常が起きた場合 | 連絡方法・追加処置の権限 |
項目が抜けている同意書は、署名前に追加説明を求めても大丈夫です

署名する前に、これは必ず確認してください。
空欄のある同意書には絶対に署名しないでください。署名後に獣医師が追加項目を記入すると、同意していない処置まで許可したとみなされる可能性があります。また、「すべての処置に同意する」などの包括的な文言については、必ず範囲を限定するよう依頼してください。署名済みの書類は、コピーを取得して保管しておきましょう。

共同飼育者や家族間の権限整理
複数の家族が1匹のペットを飼っている場合、医療に関する決定権は「法的保護者(登録証に記載された所有者)」または「実際の世話役」に帰属します。離婚や別居などで紛争が生じる可能性がある場合は、動物登録証や病院の診療記録における保護者の氏名を事前に整理しておくことが望ましいです。病院は原則として、登録されている保護者に対してのみ同意を求めます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Englar R., Writing Skills for Veterinarians, 5M Publishing, 2019
[2] Fossum TW., Small Animal Surgery, 3rd ed., Elsevier, 2007
[3] 농림축산식품부, 수의사법 시행규칙 제12조의2(수술등중대진료의 설명)