インスリン・グルカゴン刺激試験は、膵臓のインスリン分泌機能を評価するための精密な血液検査です。検査の目的、手順、注意点について、飼い主様にもわかりやすいようにまとめました。


| 項目 | 一般血糖検査 | インスリン・グルカゴン刺激試験 |
|---|---|---|
| 測定項目 | 血糖値1回 | インスリン+血糖の複数時点 |
| 所要時間 | 10分前後 | 1~2時間 |
| 絶食の要否 | 4時間以上 | 8~12時間以上 |
| 主な目的 | 血糖のスクリーニング | 膵臓機能の精密評価 |
| インスリノーマの鑑別 | False | True |
| 費用の水準 | 低い | 中の上 |
実際の検査項目とプロトコルは病院ごとに違いがあります。
検査前に必ず確認すること
この検査は血糖値を人為的に刺激するため、準備が不十分だと結果が歪んだり、低血糖ショックのリスクが生じたりする可能性があります。最低8〜12時間の絶食が必須です。水分は通常許可されますが、病院の指示に従ってください。普段服用中の薬(ステロイド、利尿剤など)は、必ず事前に獣医師に伝えてください。個体の全身の健康状態や基礎疾患によって検査の実施可否が異なるため、事前に担当の獣医師と十分に相談することが重要です。

検査後は低血糖に注意してください。
グルカゴン負荷試験後、反応性低血糖が現れることがあります。検査直後に普段よりも元気がなかったり、ふらついたり、けいれんが見られた場合は、すぐに病院にご連絡ください。病院では、通常、検査後に安静時間を設け、少量の食事を与えます。帰宅後も、当日は普段通りに活動させず、十分に休ませてあげてください。猫はストレスによる高血糖が同時に現れることがあるため、静かな環境が特に重要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Fundamentals of Veterinary Clinical Pathology, 3rd Edition - Chapter on Endocrine Function Tests
[2] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition - Pancreatic Endocrine Disorders
[3] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Edition