愛犬・愛猫の体重記録は、病気の早期発見において最も手軽な方法です。測定頻度、記録の仕方、危険信号の見分け方までまとめました。
| 項目 | 犬・猫(1歳以下) | 成犬・成猫(1〜7歳) | 高齢犬・高齢猫(7歳以上) | ダイエット・闘病中 |
|---|---|---|---|---|
| 測定周期 | 週1回 | 月1回 | 2週に1回 | 週1〜2回 |
| 記録項目 | 体重+成長曲線 | 体重+BCS | 体重+BCS+食欲 | 体重+食事量+便の状態 |
| 異常基準(1か月) | 増加がない | ±10%以上の変動 | ±10%以上の変動 | 目標に対して持続的な停滞または異常な変化 |
BCS(ボディコンディションスコア)は9段階の体型スコアで、獣医師とともに評価します。
このような変化が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
以下の兆候が見られた場合は、24〜48時間以内に獣医師の診察を受けてください。ダイエット中でないのに目立って体重が減る非自発的な体重減少、一方向に持続的に体重が減る状態、食欲は変わらないかむしろ良いのに体重が減る場合(猫の場合は糖尿病・甲状腺機能亢進症・副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患を疑う)、1週間で急激にむくむように体重が増加した場合(腹水などによる腹部膨満や心不全の可能性あり)。獣医学の教科書でも、体重変化は異常な体形(BCS)からの逸脱度合いと併せて観察するよう強調されており、非自発的な体重減少は複数の要因が重なる可能性がある重要なサインとされています。体重変化は、内部疾患が現れる最も早い兆候です。
品種や状況別の注意点
小型犬・トイ種(チワワ、ポメラニアンなど)では、100gの変化でも体重の2%以上にあたるため、敏感に捉える必要があります。猫は外見上の変化が分かりにくい傾向があるため、痩せて見えるようになった時にはすでにかなりの体重減少が進んでいる可能性があります。そのため、定期的な体重測定が特に重要です。去勢・卵巣摘出術直後の6ヶ月間、シニア期への移行期(7歳前後)、療法食への切り替え時期には、2週間ごとに1回のチェックをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Englar RE. Performing the Small Animal Physical Examination. Wiley/Blackwell; 2017.
[2] Hand MS, Thatcher CD, Remillard RL, et al. Small Animal Clinical Nutrition, 5th ed. Mark Morris Institute; 2010. Chapter 27 Obesity.
[3] Warman S. Weight loss. In: 100 Top Consultations in Small Animal General Practice. Wiley; p.26.
[4] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th ed. Elsevier; 2017.