ご自宅で愛犬・愛猫の歯茎の色、歯石、口臭を確認する方法と、動物病院を受診すべき基準をまとめました。週1回のチェックだけで、歯周病の早期発見が可能になります。

| 項目 | 方法 | 正常の基準 |
|---|---|---|
| 1. 口臭 | 鼻を10cmの距離で嗅ぐ | 特別なにおいがない、または軽いフードのにおい |
| 2. 歯茎の色 | 上唇を持ち上げて犬歯の上側の歯茎を確認 | 鮮やかな薄ピンク色 |
| 3. 歯石・歯垢 | 犬歯・奥歯の外側面を目視で確認 | 歯の表面が白くて滑らか |
| 4. 歯茎の境界 | 歯茎と歯が接する線を観察 | 境界がはっきりしていて腫れがない |
1回20〜30秒で十分です。無理に長く開けさせないでください。

このような場合は、24時間以内に動物病院へお越しください。
歯茎が蒼白になったり、紫色や青紫色に変色したり、口からの出血が止まらない場合、顔の片側が腫れたり目の下が膨らんだりしている場合は、単純な歯周病を超えた緊急事態です。歯根端膿瘍が頬側へ破綻している可能性や、全身への感染が進行している恐れがあります。週末や夜間でも、直ちに救急動物病院を受診してください。

猫の場合は特に、この点を確認してください。
猫には、歯吸収性病変(FORL)という特有の疾患があります。これは歯の根が体内で溶けて消失していく病気ですが、表面に見える小さな歯肉上のピンク色の組織が唯一の兆候であることが多くあります。歯肉の縁に赤い点のように見えた場合や、食事の途中で突然噛むのをやめて悲鳴を上げる場合は、直ちに診察が必要です。この疾患は自然治癒が不可能であり、抜歯以外の治療法はありません。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Niemiec BA, Veterinary Periodontology, Wiley-Blackwell, 2013
[2] Lobprise HB, Dodd JR, Wiggs's Veterinary Dentistry: Principles and Practice, 2nd Ed, Wiley-Blackwell, 2019
[3] AVDC (American Veterinary Dental College) Home Oral Care Guidelines, 2020