心電図検査がいつ必要で、結果をどう見ればよいか、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。

| 項目 | 一般心電図 | ホルター検査 | イベントレコーダー |
|---|---|---|---|
| 測定時間 | 3~5分 | 24~48時間 | 7日~30日 |
| 場所 | 病院内 | 自宅で装着 | 自宅で装着 |
| 用途 | 基本リズムの確認 | 間欠的な不整脈の捕捉 | まれな失神原因の追跡 |
| 費用範囲 | 3,000円〜8,000円 | 20,000円〜30,000円 | 40,000円〜60,000円 |
2025年基準の一般動物病院の平均であり、施設ごとに差があります

すぐに検査が必要な緊急のサイン
次のような症状が見られた場合は、すぐに動物病院の救急診療を受けてください。これらの緊急症状は、迅速な評価と処置が命を左右する可能性があります。 • 意識を失って倒れる(失神)状態が繰り返される場合 • 舌や歯茎が青ざめたり、蒼白になる場合 • 安静時でも1分間に40回以上の呼吸をする場合 • 突然後ろ足に力が入らなくなり、冷たくなる場合(特に猫—動脈血栓塞栓症を疑う) • 咳とともに泡混じりの分泌物が出る場合 これらの症状は、命に関わる不整脈や心不全の可能性がありますので、遅延してはいけません。

ホルター心電図検査が必要な場合
通常の心電図で異常がなくても、症状が繰り返される場合は24時間ホルター心電図検査を検討する必要があります。 • 失神や気絶の既往があるが、病院での心電図は正常な場合 • ボクサーやドーベルマンなど、心臓の遺伝性疾患のスクリーニングが必要な場合 • 心臓薬を服用中で、薬効と不整脈の制御程度を確認したい場合 • ペースメーカー挿入前後の評価が必要な場合 不整脈は一過性に現れることが多いため、短時間の病院心電図では見逃す可能性があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed
[3] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed
[4] Handbook of Veterinary Pharmacology