犬の妊娠週別の変化、栄養管理、出産準備まで、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。

| 週数 | 外見の変化 | 行動の変化 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 1~3週 | ほぼなし | 食欲低下・嘔吐の可能性あり | 超音波検査(3週以降) |
| 4~5週 | 腹部の膨張、乳腺の変化 | 活動量の減少 | 栄養補給を開始 |
| 6~7週 | 腹部が明らかに大きくなる | 巣作り行動 | X線撮影(胎児数の確認) |
| 8~9週 | 乳汁分泌、腹部が最大に | 不安・落ち着きのなさ | 体温測定、出産準備 |

このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
妊娠中の膣からの出血(緑色や黒色の分泌物)、39.5℃以上の高熱、2日以上続く嘔吐や食欲不振、極度の無気力は、流産や子宮感染の兆候である可能性があります。特に予定分娩日を過ぎても分娩が始まらない場合や、分娩中に強く陣痛に耐えているにも関わらず20分以内に犬が生まれない場合は、難産の兆候です。このような場合は、一刻も早く緊急治療を受けてください。


妊娠中の薬物およびワクチン使用に関する注意点
妊娠中は、一部の駆虫薬、抗生物質、ワクチンが胎児に影響を及ぼす可能性があります。特に生ワクチン(減毒生ウイルスワクチン)は胎児の奇形を引き起こすおそれがあるため、妊娠期間中は接種しません。交配前に予防接種と駆虫を事前に完了しておくのが最も安全です。妊娠中に薬物の使用が必要な場合は、必ず獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hill P, Warman S, Shawcross G. 100 Top Consultations in Small Animal General Practice. Blackwell Publishing, 2011. Chapter 71: Pregnancy and whelping.
[2] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Edition. Chapter: Feeding the Gestating and Lactating Dog.
[3] National Research Council. Nutrient Requirements of Dogs and Cats. National Academies Press, 2006. Chapter: Nutrient Requirements and Dietary Concentrations.
[4] Serrano LE et al. Potassium deficiency in the pregnant bitch. 1964.