猫がゆっくりと瞬きをするのは、飼い主への信頼と愛情を示すサインです。その意味と、正しく応じる方法についてまとめました。


| 項目 | ゆっくりまばたき | 目を細める | 瞳孔の拡大 |
|---|---|---|---|
| 状態 | 安心・信頼 | 痛み・不快 | 興奮・恐怖 |
| まぶた | 半分閉じる | 強く閉じるか細く開ける | 大きく開ける |
| 瞳孔 | 普通〜小さい | 小さい | 大きく拡大 |
| 姿勢 | リラックス | 縮こまる | 緊張・平たく伏せる |
| 対応 | 一緒にゆっくりまばたきする | 獣医師の診察 | 刺激を減らし空間を確保する |
瞳孔の拡大が長く続いたり、片方の目だけ違う反応をする場合は眼科の診察が必要です。

このような瞬きは病気のサインである可能性があります。
瞬きが挨拶ではなく、病気の症状である場合もあります。片目だけを繰り返し閉じたり、涙や目やにが伴ったり、目をこする仕草が見られたら、結膜炎・角膜潰瘍・ぶどう膜炎などの眼科疾患を疑う必要があります。特に角膜潰瘍やぶどう膜炎は痛みを伴い、深刻な基礎疾患が隠れている可能性があり、片目を細めたりしかめっ面をしたりする様子として現れることもあります。また、まばたきが正しく行われないと、角膜が乾燥して損傷する恐れがあります。このような症状が続くか悪化する場合は、早めに獣医師の診察を受けてください。

突然、瞬きが止まってしまった場合
普段は瞬きで挨拶をよくしていた猫が、突然視線を避けたり隅に隠れたりする様子を見せたら、ストレスや痛み、病気の可能性を疑う必要があります。まず、引っ越しや新しい家族・ペットの加入、病院訪問など、環境の変化があったか確認しましょう。特に環境の変化がないのにこのような行動変化が続く場合は、獣医師に相談したり健康診断を受けたりすることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Turner DC, Bateson P, The Domestic Cat: The Biology of its Behaviour, 3rd Edition, Cambridge University Press, 2014
[2] Humphrey T et al., The role of cat eye narrowing movements in cat-human communication, Scientific Reports, 2020
[3] Rodan I, Heath S, Feline Behavioral Health and Welfare, Elsevier, 2016