子犬の乳腺腫瘍は、避妊手術を受けていないメス犬で最もよく見られる腫瘍です。症状、良性と悪性の見分け方、手術方法、術後のケアまでを、獣医腫瘍学の教科書に基づいてまとめました。


| 病期 | 腫瘍の大きさ | リンパ節転移 | 遠隔転移 | 予後 |
|---|---|---|---|---|
| 1期 | 3cm未満 | なし | なし | 良好 |
| 2期 | 3〜5cm | なし、または同側の固定していないリンパ節への転移あり | なし | 普通 |
| 3期 | 5cm以上 | ありうる | なし | 注意が必要 |
| 4期 | 大きさに関係なく | ありうる | あり | 不良 |

このような場合は、すぐに動物病院へお越しください。
腫瘍の直径が3cm以上である、急速に大きくなっている、皮膚に潰瘍がある、あるいは周囲の組織と強く癒着している場合は、悪性の可能性が高いと考えられます。獣医腫瘍外科学の教科書によれば、悪性の乳腺腫瘍の約50%は、診断時点で既に転移が始まっている状態です。しこりを見つけた場合は、小さいうちに早めに動物病院を受診することが最も重要です。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Veterinary Surgical Oncology, 2nd Ed — Mammary Neoplasia
[2] Handbook on Field Veterinary Surgery — Ch6: Management of Tumours
[3] Withrow and MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 6th Ed — Tumors of the Mammary Gland