犬のシラミ感染症は、毛の中に生息する寄生虫が原因で発症する皮膚疾患です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診する必要があるサイン
犬が一日中かいたりなめたりする行動を繰り返したり、皮膚が剥がれ落ちたり赤くなったりしている場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは感染が悪化しているか、二次的な細菌感染症が発生している可能性が高いからです。特に脱毛や出血が見られる場合は、獣医師による診察が不可欠です。治療が遅れると慢性皮膚炎や全身の健康問題に発展する恐れがあるため、軽度の症状でも決して無視しないでください。



| 項目 | 薬物治療 | 物理的除去 | 環境消毒 |
|---|---|---|---|
| 有効性 | 高い | 低い | 高い |
| 使用周期 | 1〜2週間 | 週1〜2回 | 週1〜2回 |
| 費用 | 中間 | 低い | 低い |
| 注意事項 | 獣医師処方の殺虫剤が必須 | 皮膚刺激に注意 | 寝具・道具の清掃を併行 |
複合的なアプローチが最も効果的です。殺虫効果のある駆除薬(イソオキサゾリンなど)とブラッシングによる手入れ、家・寝具・道具の清掃を併せて行ってください。
注意事項:誤った治療は、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。
市販の一般的なペット用石鹸やシャンプーには殺虫成分が含まれていないため、シラミには効果がなく、むしろ皮膚を刺激する可能性があります。この寄生虫は感染した犬との直接接触によって他の犬にうつるため、治療中は他の犬との接触を避け、同居している犬も同時に治療する必要があります。薬を規定量より多く使用すると毒性反応が現れることがあるので、必ず獣医師の指示に従い、殺虫剤と駆虫薬を正確な用量で使用してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hill, P.B. et al. (2000) Resolution of skin lesions and long-term survival in a dog with suppurative dermatitis due to lice infestation. Journal of the American Veterinary Medical Association, 217(4), 545-548.
[2] Englar, R.E. (2019) Common clinical presentations in dogs and cats. Hoboken, NJ: Wiley/Blackwell.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2022). Iowa State University Press.