犬のレーザー治療について、その原理や適応疾患、治療の流れ、注意点など、飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。

| 適用分野 | 代表的な疾患 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 関節・筋骨格系 | 関節炎、膝蓋骨脱臼後のリハビリテーション、股関節形成不全 | 痛みの軽減、関節機能の改善 |
| 創傷・皮膚 | 手術部位、火傷、皮膚潰瘍、ホットスポット | 創傷治癒の促進、炎症の緩和 |
| 神経系 | 椎間板ヘルニア、神経損傷 | 神経再生の補助、痛みの緩和 |
| 口腔 | 口腔内の軟部組織病変 | 軟部組織の炎症緩和、組織治癒の補助 |

レーザー治療の前に必ず確認してください
レーザー治療は副作用の報告がほとんどない安全な施術ですが、腫瘍がある部位には絶対に使用してはいけません。専門学会でも、既知の原発性腫瘍の部位にはレーザー治療を施さないよう推奨しているためです。妊娠中の犬(発育中の胎児)にも治療を避けるべきであり、成長中の幼犬に適用する際は獣医師の慎重な判断が必要です。また、目への直接的なレーザー照射も禁止されています。治療前には、必ず愛犬の全体的な健康状態を獣医師に伝えてください。



タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Buote, N.J. (ed.), Techniques in Small Animal Wound Management, Chapter: Low Level Laser, Photobiomodulation and Electromagnetics for Wound Therapy, Wiley, 2024
[2] Small Animal Anesthesia and Pain Management: A Color Handbook, 3rd Edition, CRC Press
[3] Enwemeka, C.S., Parker, J.C., Dowdy, D.S. et al., The efficacy of low power lasers in tissue repair and pain control: a meta-analysis study, Photomedicine and Laser Surgery, 22: 323–329, 2004
[4] Leal Junior, E.C., Lopes-Martins, R.A., Frigo, L. et al., Effects of low level laser therapy in the development of exercise induced skeletal muscle fatigue, Journal of Orthopaedic and Sports Physical Therapy, 40: 524–532, 2010