犬のノミ感染は、単なるかゆみを越えて感染症やアレルギーを引き起こす可能性があります。飼い主の方が知っておくべき対処法と予防策をまとめました。



すぐに動物病院を受診する必要がある場合
犬がノミの感染により激しいかゆみを訴えたり、体を激しくなめたりかきむしったりして皮膚がはがれ、滲出液や痂皮(かさぶた)が生じる場合は、すぐに獣医師にご相談ください。かゆみが止まらないと、傷んだ皮膚の表面で細菌が急速に増殖し、急性湿性皮膚炎(ホットスポット)に悪化する可能性があります。また、ノミは条虫(Dipylidium caninum)やRickettsia felisなどの病原体を媒介するため、症状が重い場合は治療を先延ばしにせず、早めに診察を受けるのが安全です。


| 項目 | 形態 | 作用時間 | 持続期間 | 注意事項 |
|---|---|---|---|---|
| 薬浴用駆除剤 | 液状 | 1時間以内 | 1〜2週間 | 皮膚刺激の可能性あり |
| 首輪型駆除剤 | 首輪 | 24時間以内 | 3〜6か月 | 皮膚反応に注意 |
| 経口駆除剤 | カプセル | 2〜3日以内 | 1か月 | 獣医師の処方が必要 |
各製品は犬の体重と年齢に合わせて使用する必要があります。獣医師と相談してから選んでください。
注意!誤った駆除剤の使用は、かえって危険です。
犬に人間用の殺虫剤や獣医師登録製品以外のノミ駆除剤を安易に使用すると、中毒のリスクがあります。環境用の殺虫処理もペットにとって毒性がある可能性があるため、必ず使用説明書を正確に守ってください。また、複数の製品を勝手に混ぜて使うと副作用が大きくなる可能性があるため、作用機序の異なる製品を交互に使用する際にも必ず獣医師の指示に従ってください。犬の体重と年齢に合った獣医師登録製品を選び、使用前・使用後に獣医師と相談することが最も安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. BSAVA Publications, 2003.
[2] Thiemann T, Fielden LJ, Kelrick MI. Water uptake in the cat flea Ctenocephalides felis. Journal of Insect Physiology, 2003, 49:1085-1092.
[3] Shaw SE, Kenny MJ, Tasker S et al. Pathogen carriage by the cat flea Ctenocephalides felis in the United Kingdom. Veterinary Microbiology, 2004, 102:183-186.