犬の耳は、大きく分けて立耳・垂れ耳・半垂れ耳の3種類に分類されます。耳の形によって外耳炎の発症リスクやケア方法が異なるため、愛犬の耳の形に合った適切なケアが重要です。

| 項目 | 立ち耳 | 垂れ耳 | 半立ち耳 |
|---|---|---|---|
| 軟骨の状態 | 完全に発達・硬い | 柔らかくて薄い | 上部だけ折れる |
| 通気 | とてもスムーズ | ほとんど塞がる | 部分的にスムーズ |
| 外耳炎リスク | 低い | 高い | 中程度 |
| 代表品種 | 柴犬、ポメラニアン、ウェルシュコーギー | ゴールデンレトリバー、コッカースパニエル、ビーグル | ボーダーコリー、シェットランドシープドッグ |
| 耳掃除のお手入れ | 異常な兆候がなければ最小限に | 耳の状態を観察して必要時にお手入れ | 耳の状態を観察して必要時にお手入れ |
健康な耳に過度に頻繁な洗浄をすると、かえって外耳炎を引き起こすことがあります。分泌物・におい・発赤がなければ耳掃除を最小限にし、外耳炎の既往があれば獣医師と相談して頻度を調整しましょう。

垂れ耳の犬は外耳炎の兆候を必ずチェックしましょう。
垂れ耳の犬が、頻繁に耳を掻いたり、頭を振ったり、耳から嫌な臭いや黄色い分泌物が出ている場合は、外耳炎が始まっている可能性が高いです。特に夏場のような高温多湿な時期には、症状が急速に進行して悪化する恐れがあります。耳の内側が赤く腫れていたり、触ると痛みを訴えたり、バランスを崩して傾いているような場合は、すぐに動物病院を受診してください。放置すると中耳炎や内耳炎に進行し、聴力損失に至ることもあります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL. Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Edition. Elsevier, 2013
[2] Harvey RG, Harari J, Delauche AJ. Ear Diseases of the Dog and Cat. Manson Publishing, 2001
[3] Jackson HA, Marsella R. BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition. BSAVA, 2021