犬が長期間にわたり咳を繰り返す場合、感染症だけでなく、気管支拡張症や気管虚脱といった重篤な疾患が隠れている可能性があります。保護者の方が知っておくべき鑑別診断のポイントをまとめました。




| 項目 | 感染性の咳 | 気管虚脱 | 気管支拡張 | 心臓性の咳 |
|---|---|---|---|---|
| 主な原因 | ケンネルコフ、ウイルス | 気管軟骨の脆弱化 | 気管支壁の脆弱化 | 心機能の低下 |
| 咳の特徴 | 持続的、咳のあとに咳が収まる | 運動・首輪の装着時に悪化 | 激しい咳、咳のあとに嘔吐 | 激しい咳、息切れ、咳のあとに倒れる |
| 主な症状 | 発熱、鼻水 | 首を伸ばす、呼吸困難 | 咳のあとの嘔吐、体重減少 | 息切れ、疲労、腹部膨満 |
咳の原因を正確に把握するには獣医師の診断が必要です。
咳がひどく、息切れを伴う場合は、すぐに動物病院を受診してください。
咳がひどく息切れが見られる、口元が青ざめる、咳をした後に倒れるといった場合は、緊急事態です。これは気管虚脱や心臓疾患の兆候である可能性があります。すぐに動物病院を受診し、緊急処置を受けてください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Smith, P. (2023). The dog with kennel cough. In 100 Top Consultations in Small Animal General Practice.
[2] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition. (2022). Elsevier.
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed. (2021). Wiley-Blackwell.