犬のレンズ脱臼は、急激な視力低下と痛みを引き起こす可能性のある緊急の疾患です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
犬の目が突然赤くなったり、光を嫌がって目を閉じたりしている場合は、すぐに動物病院を受診してください。水晶体脱臼は視力喪失を招く可能性があり、治療が遅れると回復が難しくなります。特に痛みが強い場合や、眼球が腫れ上がっている場合、涙が止まらない場合は緊急事態です。



| 項目 | 適用時期 | 効果 | 副作用 |
|---|---|---|---|
| 薬物治療 | 部分脱臼・初期、抗炎症目的 | 炎症・痛みの調節に役立つ | 単独では限界があり、縮瞳剤使用時は注意が必要 |
| 外科的摘出 | レンズの位置確認後 | 視力の回復・痛みの緩和が可能 | 感染など手術合併症のリスクが存在する |
| 経過観察・保存的管理 | 非外科的選択の場合 | 効果が限定的な場合がある | 進行・合併症の可能性がある |
多くの場合、外科的摘出がよく選択されます。獣医師と相談のうえ決めてください。
注意すべき点
水晶体脱臼は再発する可能性があります。特に片方の目に発症した場合は、もう片方の目にもリスクがあるため、定期的な健康チェックが必要です。手術後も目の状態を継続的に観察し、異常な症状が見られた場合はすぐに動物病院を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[3] Glover TL, Davidson MG, Nasisse MP, Olivero DK. The intracapsular extraction of displaced lenses in dogs: a retrospective study of 57 cases (1984–1990). J Am Anim Pract. 1991;32(2):105–112.