犬の乾性角結膜炎(KCS)は、涙の生成が不足して目が乾燥し、炎症が生じる疾患です。早期発見と適切なケアが重要です。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
犬が目を強く閉じたり、目をこすったり、ねばねばした粘液性の分泌物が増えたり、色が変わったりした場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは角膜潰瘍や重度の炎症の兆候です。治療が遅れると、視力喪失につながる可能性があります。特にウェストハイランド・ホワイト・テリア、コッカー・スパニエル、スプリンガー・スパニエル、トイ・プードルなど、KCS(乾性角結膜炎)に罹患しやすい品種は、より注意が必要です。
| 項目 | 軽症 | 中等症 | 重症 |
|---|---|---|---|
| 涙液分泌量 | やや減少 | 著しく減少 | まったくない |
| 目の赤み | 軽度 | 強い | 非常に強い |
| 分泌物 | なしまたは少量 | 粘着性のある粘液性分泌物 | 多量の粘液・膿性分泌物(色の変化を伴う) |
| 視力の変化 | なし | 軽度の低下 | 著しい低下 |
症状が重くなるほど治療の緊急性が高まります。早期診断が鍵です。



注意:薬の副作用と服用上の注意点
サイクロスポリンなどの点眼薬は、長期間使用すると副作用が生じる可能性があります。目がさらに腫れたり、痛みがひどくなったりした場合は、すぐに動物病院を受診してください。点眼する際は手をきれいに洗い、薬瓶の先端が目に触れないよう注意しましょう。投与を忘れると治療効果が低下するため、一定のスケジュールを立てて管理することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed
[2] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Ed
[3] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases