動物病院の診療記録によく登場する英語の略語の意味と、それを解釈する方法を、保護者の視点に立ってまとめたガイドです。CHF、DM、CKDなど、よく使われる略語の意味と、確認すべきポイントを解説します。

| 項目 | 英語のフルネーム | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| CHF | Congestive Heart Failure | うっ血性心不全 |
| DM | Diabetes Mellitus | 糖尿病 |
| CKD | Chronic Kidney Disease | 慢性腎臓病 |
| IBD | Inflammatory Bowel Disease | 炎症性腸疾患 |
| FLUTD | Feline Lower Urinary Tract Disease | 猫下部尿路疾患 |
| HGE | Hemorrhagic Gastroenteritis | 出血性胃腸炎 |
| URI | Upper Respiratory Infection | 上部呼吸器感染症 |
| OA | Osteoarthritis | 変形性関節症 |
同じ略語でも診療科・文脈によって異なる意味になる場合があります

この略語が表示された場合は、必ず詳しくお尋ねください。
IMHA、IMT、CHF、DICといった生命を脅かす可能性のある略語が診療記録に登場する場合は、必ず現在の重症度と緊急治療の必要性を獣医師に確認してください。免疫介在性血小板減少症は、獣医臨床病理の教科書基準に基づきIMTと表記されます。特にDIC(播種性血管内凝固)は、緊急事態である可能性が高いです。略語の横にr/o(除外診断中)やs/p(~手術後)といった記載がないかも併せてチェックしてください。

略語だけを見て、一人で判断しないでください。
インターネットで略語を検索して得た情報だけで自己判断するのは危険です。同じ略語でも、重症度・進行段階・合併症によって対応が全く異なります。例えば、CKD(慢性腎臓病)の1期と4期では、管理方法と予後が全く異なります。診療記録のコピーを取得し、理解できない略語に印をつけておき、次の診察時にまとめて質問すれば、見逃すことがありません。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Ettinger SJ, Feldman EC, Cote E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition
[2] Plumb DC. Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition
[3] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th Edition