凝固時間検査は、血液の凝固速度を測定して出血リスクや肝機能を評価する重要な検査です。PTとaPTTの違いや結果の解釈方法をわかりやすくご説明します。

| 項目 | PT(プロトロンビン時間) | aPTT(活性化部分トロンボプラスチン時間) |
|---|---|---|
| 評価経路 | 外因系 + 共通経路 | 内因系 + 共通経路 |
| 主な関連因子 | 第VII因子、第X因子など | 第VIII・IX・XI・XII因子など |
| 疑われる疾患 | 肝機能低下、殺鼠剤中毒、ビタミンK欠乏 | 血友病、DIC、肝疾患 |
| 結果解釈の感度 | 外因系の異常に速やかに反応 | 内因系の異常に敏感 |
PT・aPTTがともに延長する場合は、共通経路や複合的な原因を疑います。

緊急時 — すぐに動物病院へお越しください
凝固異常は時間が経つと出血性ショックを引き起こす可能性があり、非常に危険です。以下の症状が見られた場合は、深夜でも直ちに24時間対応の動物病院へお越しください。症状としては、歯茎が白っぽく蒼白になる、呼吸が速くなる、突然力が抜けてぐったりする、腹部が急激に膨らむ(腹腔内出血の可能性)、殺鼠剤を誤飲した疑いがある場合などが該当します。獣医師は体重に基づき、ビタミンKの注射と輸血の必要性を判断します。

品種別・状況別の参考事項
特定の犬種では、先天的な凝固障害がより頻繁に現れることがあります。特定の犬種では、先天性凝固因子欠乏症(血友病A・Bなど)やフォン・ヴィレブランド病といった一次止血の異常が報告されているため、繰り返しの異常出血が観察された場合は、専門的な凝固パネル検査で原因を特定することが重要です。猫は凝固異常があっても初期には明確な臨床症状が現れないことがあるため、より注意深い観察が必要です。また、肝疾患がある場合、凝固因子の生産が減少して凝固能力が低下する可能性があるため、肝疾患が確認されたペットには定期的な凝固検査を推奨します。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed - Coagulation Profile Chapter
[2] Advanced Monitoring for Small Animal Emergency and Critical Care, 2nd Ed - Whole-Blood Clotting Time & Activated Clotting Time
[3] Applied Animal Endocrinology, 3rd Edition - Hemostasis Section