クリンダマイシンは、ペットの歯周炎・皮膚感染症・骨髄炎の治療に用いられるリンコサマイド系抗生物質です。服用方法、副作用、注意事項をまとめました。

| 項目 | クリンダマイシン | アモキシシリン | エンロフロキサシン |
|---|---|---|---|
| 系統 | リンコサミド | ペニシリン | フルオロキノロン |
| 骨・歯への浸透 | 優れる | 普通 | 普通 |
| 嫌気性菌への効果 | 優れる | 中程度 | 低い |
| 主な用途 | 歯周炎・膿皮症・骨髄炎 | 尿路・呼吸器感染 | 複雑な尿路・皮膚感染 |
| 食事との関係 | 空腹/食後どちらも可 | 食後を推奨 | 空腹を推奨 |
処方は必ず獣医師の判断に従ってください。表は一般的な特性の比較用です。

すぐに獣医師に連絡すべきサイン
服用中に以下の症状が現れた場合は、自己判断で中止せず、直ちに動物病院にご連絡ください。 - 24時間以上続く嘔吐・下痢 - 血便または激しい腹痛 - 食欲の完全な消失 - 強い倦怠感・脱水の兆候 - 嚥下困難・食道炎の疑い 特に猫では食道刺激が起こりやすいため、服用後に十分に水分を摂取させたか確認してください。

服用中の生活管理のコツ
- 決まった時間に規則正しくお薬を飲ませてください。 - 残ったお薬は、ご自身で判断して保管したり再利用したりしないでください。 - 錠剤を割ったり粉々にしたりする場合は、必ず獣医師の確認を受けてください。 - 服薬記録をメモしておくと、再診のときに役立ちます。 - 症状が早く良くなっても、再発や耐性を防ぐために最後までお薬を飲ませてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition — Clindamycin chapter
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition — Antimicrobial Therapy
[3] Handbook of Veterinary Pharmacology — Lincosamides (Ch. XII)
[4] Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats — Antimicrobial Pharmacokinetics