猫が眠っている最中に突然目覚める原因としては、野生の本能、レム睡眠への移行、環境からの刺激、痛み、そして高齢による認知症などが考えられます。この症状が繰り返される場合や、発作のような様子を呈する場合は、すぐに動物病院での診察が必要です。

| 項目 | 正常 | 注意して観察 | すぐに受診 |
|---|---|---|---|
| 頻度 | 週2~3回 | 毎日1~2回 | 1日に何度も繰り返す |
| 持続時間 | 10秒~1分 | 5~10分 | 10分以上または発作の様相 |
| 行動 | 目を開けるだけでまた眠ります | 少しきょろきょろします | 泣き叫ぶ・けいれん・失禁 |
| 回復 | 自然に回復します | なだめると落ち着きます | なだめても落ち着きません |
発作・失禁・起立異常を伴う場合はすぐに救急受診が必要です。

このような兆候が見られたら、すぐに動物病院へお越しください。
単なる一時的な覚醒ではなく、神経系の異常を疑わせるサインです。眠りから突然覚めて、一点を見つめて硬直したり、脚が震えたりよだれを垂らしたり、目覚めた後もぼんやりとしてふらついたりする場合は、発作や頭蓋内疾患の可能性を検討する必要があります。実際、頭蓋内腫瘍は猫の睡眠パターンに変化をもたらすことがあり、正確な病変部位を特定するには脳神経検査などの神経学的評価が必要です。四肢を硬直させて伸ばすような明らかな神経症状が見られる場合や、同じ症状が24時間以内に2回以上繰り返される場合は、その日のうちに受診してください。

高齢の猫の場合は、より細心の注意を払ってください。
10歳以上の猫で夜間の鳴き声や突然の覚醒が見られる場合、それは単なる老化ではなく、認知機能不全症候群(CDS)、甲状腺機能亢進症、高血圧の兆候である可能性があります。6ヶ月から1年ごとに定期的な健康診断を受け、行動の変化を動画で記録して診察時に提示することで、診断に大きく役立ちます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2023
[2] Drobatz KJ et al., Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Edition, Wiley, 2023
[3] Landsberg GM et al., Behavior Problems of the Dog and Cat, 4th Edition, Elsevier, 2024