猫の腎アミロイドーシスは頻度は高くありませんが、命に関わる重篤な疾患です。飼い主さんが知っておくべき原因、症状、診断、治療法についてまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫が一日中動かず、飲水量が普段の2倍以上になったり、嘔吐が繰り返されたり、排便がまったくなかったりする場合、すぐに病院へ連れて行ってください。これは腎機能が深刻に損傷している可能性を示しています。早期治療は生存率を大幅に向上させます。


| 項目 | 症状ステージ | 主なサイン | 推奨される対応 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 飲水量がやや増加 | 排尿頻度がやや増加 | 食欲は維持 |
| 中等度 | 体重減少 | 嘔吐の繰り返し | 疲労感の増加 |
| 重度 | 排尿がない | 持続的な嘔吐 | 意識の低下 |
各ステージごとに獣医師との相談や検査の必要性が変わります。早期の介入が生存の鍵となります。
注意:品種によって危険度が異なります。
猫の家族性(遺伝性)腎アミロイドーシスは、特にアビシニアンで報告されています。この品種の猫を飼っている場合は、腎臓の健康に特に注意を払い、定期的に腎機能検査を受けることをお勧めします。腎臓病は早期発見ほど管理や経過に有利ですので、多飲・多尿や体重減少などの変化をよく観察しましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston, C.E. et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition (2022). Elsevier.
[3] Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases (2021). Case 28: Chronic Kidney Disease in Cats.