ペットフードのラベルに記載されている保証分析値と原材料の表示順序を正しく読み解く方法をご紹介します。パッケージのラベル一枚で、愛犬・愛猫に合ったフードかどうかを見極めることができます。


| 項目 | ドライフード | ウェットフード | セミモイスト |
|---|---|---|---|
| 水分含有量 | 10%以下 | 70~85% | 15~30% |
| 粗タンパク(最小) | 16~30% | 8~12% | 15~20% |
| 粗脂肪(最小) | 7~20% | 3~7% | 5~10% |
| カロリー密度 | 高い | 低い | 中間 |
水分含有量が異なる場合は、乾物基準(DM)に換算してから比較すると正確です
このような原材料表示には注意してください。
「肉類副産物」や「家禽類副産物」のように、具体的な動物種が明記されていない原料は、品質にばらつきが生じる可能性があります。また、「肉類成分」や「動物性油脂」のように原材料の産地が具体的に示されていないものは、製造ロットごとに配合原料が異なるため、品質の安定性の観点から注意が必要です。「天然香料」や「動物性油脂」など、出所が不明確な表記にもよく目を向けてください。アレルギー体質のペットの場合は、タンパク源が単一で明確な製品を選ぶのが安全です。

処方食は必ず獣医師の相談後に
ラベルに「処方食(Prescription Diet)」または「獣医推奨食(Veterinary Diet)」と記載されているドッグフードは、特定の疾患の管理のために設計された製品です。腎臓・肝臓・消化器疾患用の処方食は、タンパク質やリンの含有量を意図的に調整しているため、健康な愛犬に長期間与えると、かえって栄養バランスの崩れを引き起こす可能性があります。獣医内科学の教科書でも、処方食は必ず診断に基づき、獣医師の指導のもとで使用することを推奨しています。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Fascetti AJ, Delaney SJ, Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed, Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets
[2] Little S, The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me, Chapter on Commercial Diets
[3] AAFCO Official Publication, Pet Food Labeling Guide, 2023