猫の腎盂腎炎は腎臓に炎症が生じる疾患であり、早期発見が治療成功の鍵となります。飼い主が知っておくべき症状と対処法をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫に発熱、激しい排尿痛、血尿、食欲不振が見られる場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは腎機能の障害が進行していることを示しており、治療が遅れると慢性腎臓病に発展する可能性があります。



再発の予防と注意点
腎盂腎炎は再発する可能性があるため、治療後も定期的な健康チェックが重要です。特に基礎疾患がある場合や慢性腎臓病が疑われる場合は、獣医師の判断によってチェックの頻度を調整することが望ましいでしょう。抗生物質は獣医師の指示に従い、正確な用量と期間を守って服用してください。勝手に中止したり、過剰に使用したりすると耐性菌が発生する恐れがあるため、注意が必要です。また、治療終了後は推奨される時期に再度尿培養を行い、感染が完全に治まったか確認することもあります。
| 項目 | 主な症状 | 対処方法 | 動物病院受診の必要性 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 排尿頻度の増加、わずかな排尿の痛みや眠気 | 水を飲むよう促し、日常的に観察 | 獣医師に相談のうえ、薬の処方の有無を決定 |
| 中等度 | 発熱、血尿、食欲低下、活動性の低下 | 獣医師に相談のうえ、抗生物質や補助療法を検討 | 直ちに動物病院の受診を推奨 |
| 重度 | 高熱、無気力、嘔吐、排尿不能、呼吸困難 | 救急診療が必要で、入院や静脈注射を含む | 直ちに救急病院の受診が必要 |
症状が悪化すると腎機能の障害が進行することがあるため、早期に対処することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[2] Lloyd DH, et al. (2020) Urinary tract infections in cats: a review of pathogenesis, diagnosis, and management. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 50(4), 673–690.
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