猫の夜鳴きは、夜行性の本能とエネルギー発散の欲求が重なることで現れる自然な行動です。夕方の遊びと食事のタイミングを調整することで、ほとんどの場合改善が見られます。


このようなサインが見られたら、単なるウダダではありません。
夜中の活動活発化に伴い、①突然鳴き声が激しくなった、②体重減少が目立つ、③食欲は変わらないのに痩せてきた、④多飲多尿が見られる、⑤10歳以上の高齢猫で方向感覚の喪失や夜通し徘徊するなどの症状がある場合は、甲状腺機能亢進症や認知機能障害(猫の認知症)などの疾患が考えられます。このような場合は、必ず動物病院で血液検査を受ける必要があります。
| 項目 | 正常なダッシュ(運動会) | 疾患の疑い |
|---|---|---|
| 持続時間 | 少し活動した後、自分で落ち着く | 長時間続くか繰り返す |
| 日中の活動 | 日中もよく遊び、よく眠る | 日中に無気力だったり隠れている |
| 体重 | 変化なし | 食欲があっても痩せる |
| 鳴き声 | 静かか軽い鳴き声 | 鋭い悲鳴のような鳴き声 |
| 年齢 | 猫~中年の猫に多い | 10歳以上で突然始まる |
疾患の疑いのサインが一つでもあれば、病院での診察をおすすめします

夜中に反応してはいけない理由
夜中に走り回ったり鳴いたりしたときに、餌を与えたり、叱ったり、ただ見ているだけでも、猫にとっては「飼い主の関心」という報酬になります。猫はこれをすぐに学習し、「夜中に走れば飼い主が起きる」というパターンを身につけてしまいます。そのため、一貫して反応しないようにすることで、その行動は徐々に減っていきます。ただし、完全に無視するのではなく、日中や夕方に十分な遊びと愛情を注ぐことが前提となります。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Beaver BV, Feline Behavior: A Guide for Veterinarians, 2nd Edition
[2] Bradshaw J et al., The Behaviour of the Domestic Cat, 2nd Edition, CABI
[3] Textbook of Respiratory Disease in Dogs and Cats - Sleep and breathing patterns chapter