猫のワクチン接種後に起こりうる副作用を正確に把握し、いつ動物病院を受診すべきかについて、飼い主の方が知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診する必要がある緊急のサイン
猫が予防接種後に呼吸困難、けいれん、全身の腫れ、激しい嘔吐や下痢、意識消失などの症状を示した場合は、直ちに動物病院へお越しください。これらはアレルギー反応や重篤な副作用の可能性があります。緊急時には、獣医師による迅速な診断と治療が命を救うことになります。


| 項目 | 軽症 | 中等度 | 重症度 |
|---|---|---|---|
| 主な症状 | 軽い熱、眠気、接種部位の腫れ | なかなか下がらず続く熱、長引く食欲不振、軽い嘔吐 | 呼吸困難、けいれん、意識喪失、全身の浮腫 |
| 対処方法 | 自宅で観察、水と食事を提供 | 獣医師に相談、薬の服用の可否を確認 | 直ちに病院を受診、応急処置が必要 |
| 観察期間 | おおむね3日以内 | 改善がなければ獣医師に相談 | 即座の対応が必要 |
副作用の程度によって対処方法が異なるため、症状の重症度を正確に把握することが重要です。
注意:猫の体重と年齢によって副作用のリスクに差があります
体重の軽い猫ほど、ワクチン接種後に副作用が出やすい傾向があります。また、免疫抑制状態や基礎疾患がある場合、ワクチンに対する反応を予測しにくいことがあります。このような場合は、獣医師と相談して接種計画を調整し、接種後に異常な症状が見られたら必ず接種した病院に連絡することが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Scherk MA, Ford RB, Gaskell RM, Hartmann K, Hurley KF, Lappin MR, et al. 2013 AAFP Feline Vaccination Advisory Panel Report. J Feline Med Surg. 2013;15(9):785–808.
[3] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. Chapter 8: Vaccination and Immune Response. Elsevier, 2022.