動物病院に行くと震えたり隠れてしまう子のために、体系的な脱感作トレーニングの方法をご紹介します。自宅から始めて、病院訪問まで段階的に慣れさせる手順をお伝えします。

| 項目 | ステップ1 自宅 | ステップ2 車両 | ステップ3 病院の外 | ステップ4 病院の中 |
|---|---|---|---|---|
| 目標 | キャリー=良い場所 | 車に乗る=楽しみ | 病院への接近=平穏 | 待機・触診を許容 |
| 活動 | キャリーにおやつ・おもちゃ | 短いドライブ+ごほうび | 病院の駐車場を散歩 | あいさつ訪問・診察台に上がる |
| 所要期間 | 1〜2週 | 1〜2週 | 1〜2週 | 2〜4週 |
| 成功のサイン | 自分から入る | 車で吠えない | しっぽがゆるむ・自発的に近づく | おやつを受け入れ体がほぐれる |
子の不安レベルによって期間は2倍以上に延びることがあります。急がないことが肝心です。

このような兆候が見られたら、すぐにトレーニングの強度を落としてあげてください。
唇をなめる、あくびをする、白目をむく(クジラ目)、耳を後ろに倒す、尻尾を下げたり隠したりする、体が震える、少量の尿を漏らすといった様子が見られたら、すでにストレスの限界を超えている状態です。この状態で無理に進めると、かえって恐怖心が強まってしまいます。すぐに中止して、落ち着ける場所へ移動し、次のセッションは前回より一段階簡単なレベルから再開しましょう。「もう少し我慢すれば大丈夫」という考えは、逆効果になります。

薬物療法が必要な場合もあります。
脱感作療法だけでは改善が遅い場合や、すでに恐怖が非常に強い子は、獣医師と相談して不安を和らげる薬を併用することもできます。病院訪問前に口腔粘膜に塗布するゲルタイプの鎮静剤や経口投与の不安緩和剤などについて、研究でその効果が報告されています。薬は行動訓練を「置き換える」ものではなく、「補助する」役割を果たします。獣医師が体重や健康状態に合わせて用量と投与スケジュールを決定します。飼い主が独断で人間の薬や他のペットの薬を使用することは絶対に避けてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Veterinary Guide to Preventing Behavior Problems in Dogs and Cats, Ch.11 Prevention and the Veterinary Hospital
[2] Herron, M.E. & Shreyer, T., The Pet-Friendly Veterinary Practice: A Guide for Practitioners, Vet Clin Small Anim, 2014
[3] Korpivaara et al., Dexmedetomidine oromucosal gel for noise-associated acute anxiety and fear in dogs, Vet. Rec. 180(14):356, 2017
[4] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Ch.17 Fear Free Handling