高齢犬の認知機能刺激活動は、老化による脳の機能低下を防ぐための重要なケアです。嗅覚を使った遊び、新しいコースでの散歩、ノーズワークなど、日常生活ですぐに始められる方法をまとめました。

| 項目 | 嗅覚刺激 | 学習刺激 | 社会刺激 |
|---|---|---|---|
| 代表的な活動 | ノーズワーク、スナッフルマット | 簡単なトリック、名前当て | 新しいルートの散歩、他の犬との出会い |
| おすすめの頻度 | 毎日10〜15分 | 週3〜4回5分 | 週2〜3回 |
| 難易度 | やさしい | 中程度 | 中程度 |
| 関節への負担 | 低い | 低い | 中程度 |
関節・心臓疾患のある老犬は獣医師と相談のうえ強度を調整してください

このような兆候が見られたら、まずは病院へお越しください。
認知刺激は、予防や初期段階のケアに適しています。すでに明らかな認知症の症状が見られる場合、刺激遊びだけでは不十分です。夜中に理由なく吠えたり、壁に向かって立ち止まったり、家の中で道に迷って隅に寄ってしまったりする症状が2週間以上繰り返される場合は、まず獣医師の診察を受けることが重要です。セレギリンなどの薬物療法と認知刺激を併用することで、より効果的です。

老犬に刺激を与える際に必ず守るべきポイント
過度な刺激はかえってストレスになります。一度に一つの活動のみ、短時間かつ頻繁に(1日10~20分×2回)という原則を守ってください。聴力や視力が大きく低下した老犬の場合は、視覚や聴覚よりも嗅覚と触覚を主に活用しましょう。新しい環境で不安そうに見える場合は、すぐに中止して慣れた空間に戻す必要があります。無理強いすると学習性無力感が生じ、さらに萎縮してしまいます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Landsberg, G.M., Nichol, J., Araujo, J.A., Cognitive dysfunction syndrome: a disease of canine and feline brain aging, Vet Clin North Am Small Anim Pract, 2012
[2] Head, E., Neurobiology of the aging dog, Age (Dordr), 2011
[3] Milgram, N.W. et al., Learning ability in aged beagle dogs is preserved by behavioral enrichment and dietary fortification, Neurobiol Aging, 2005
[4] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Chapter 17 Senior Pet Behavior