猫のシラミ感染症は感染力の強い寄生虫疾患で、脱毛やかゆみを引き起こします。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をQ&A形式でまとめました。



すぐに病院を受診すべき症状
猫が体を激しくかいたりなめたりして、皮膚に傷ができ赤く腫れている場合や、毛が部分的に抜けてフケやシラミの卵が目立つ場合、そわそわして過敏になっている場合は、動物病院での診察をおすすめします。特にかいた部分に滲出液やかさぶたができている場合は、二次的な細菌感染症を合併している可能性があります。同居の他の猫にもうつる可能性があるため、一緒に確認し、治療を遅らせないことが重要です。



| 項目 | 症状 | 対処方法 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 軽いかゆみ、わずかなフケ、毛に付いた卵(シラミの卵) | 入浴とブラッシングでシラミ・卵を除去し、殺虫薬剤の使用を開始 | 一緒に暮らす猫も確認し、治療を最後まで継続 |
| 中等度 | 持続的なかゆみ、抜け毛、掻くことで生じた皮膚の傷 | 獣医師の診察、局所殺虫剤などの薬物治療を開始 | 二次的な細菌感染の予防、寝具・グルーミング用具の洗浄 |
| 重症 | 激しい掻きむしりと浸出液・かさぶた、広範囲の脱毛、神経質・不安な行動 | 直ちに病院を受診し、二次的な細菌感染の治療を並行 | 一緒に暮らすすべての猫を治療し、環境の消毒を徹底 |
感染の程度によって治療の方向性が変わるため、正確な診断と、一緒に暮らす動物すべてを含めた管理計画が必須です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed. (2023). Chapter 8: Infectious Dermatoses in Cats.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. (2021). Section on Parasitic Skin Diseases.
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. (2020). Lice Infestations in Felines.